突然ですが皆さん、“老眼鏡”と聞いてどのような印象を持ちますか?

老眼鏡の中には、“鼻眼鏡”と呼ばれるものがあります。

鼻眼鏡とは、鼻の先にちょこんと乗せて遠くを見るときはそのままで、近くを見るときはレンズを通して見るように使う眼鏡です。

昔は、自分のおじいちゃん、おばあちゃん世代の方でかけている人が多かったのではないでしょうか。

最近は”老眼鏡”という言葉だったり、老眼鏡をかけることに対してネガティブなイメージを持たれる方が多くなっていると思います。

しかし、この老眼鏡に関わる“所作”がすごく格好良いと思っています。

老眼鏡をかけられる人は、人生の経験を積んできた人です。

なのでむしろそういった人しかかけられない特別なものなのではないでしょうか。

 

例えば…

55歳、男性、会社役員。

スーツを綺麗に身にまとった方が、手元を見たいときにジャケットの内ポケットから

鼻眼鏡をサッと取り出してかける。

その所作ってすごく格好良いし、そういった人に憧れてきました。

今回はそんな懐かしくもかっこいい”鼻眼鏡”を作ってまいります。

 

 

今回のデザインソースは、1930年代のリーディンググラスです。

鼻幅を広く取っていて、鼻の先にちょこんと乗せるようにしてかけます。

ブリッジが水平に伸び、中心が山のように盛り上がった造形が特徴です。

1930年代のオリジナルの玉型(レンズの形)はラウンド型なのですが、スクエア型にアレンジして、オリジナリティを出しました。

細かいポイントですが今回は3ピンカシメを使用しています。

 

 

元々、リーディンググラスでカシメを使っているデザイン自体が少ないのですが、今回はクラシカルな印象を高めるためにあえて採用してみました。

テンプルはシンプルなものを繋げつつ、テンプルエンドに玉型と合わせた四角の穴が空いたデザインにしています。

この穴に革紐やグラスコードを結びつけて、首にかけるという意図もあります。

 

 

立体図面に関して、今回はある程度の存在感がある方が格好良いと思うので、面をパキッと出して、存在感を出した立体図面を作ります。

しかし実際にかけることを想定すると、鼻パッドがないので鼻あたりを良くするために

1.ブリッジの内側の鼻が当たる位置

2.ずらしてかけた時に視界に入ってくるリムの上部

この二箇所は職人の手で削って整形します。

生地は赤いべっこう柄。

あえてかけてる感を出し、目立たせた方がかっこいいと思ったのでこのカラーを選びました。

他にも白、パープル、明るめの青など華やかな色味を提案してみたいですね。

今回の取り組みで、一人でも多くの方がかけてみようかなと鼻眼鏡に対してポジティブな気持ちになれたら嬉しく思います。

 

 

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