これまでのストライクチャレンジでは、我々が作りたい、見てみたいものを中心に作ってきました。

しかし回を重ねるごとにもっとストーリー性のある眼鏡が作れると、企画自体がもっと意味のあるものになると思ったので、今回は今までと少し異なったアプローチで眼鏡を作っていきたいと思います。

 

めがね舎ストライク はお客様と対話を重ねて眼鏡を形作っていく”ビスポーク”という形で眼鏡を提案しています。
なので実際にお店でやっているように、お客様をお招きして眼鏡を作ろうと思います。

 

今回、モデルになっていただいた方は小説家、ミュージシャン、ヘアデザイナーなどの肩書を持つマルチクリエイターのTATSUさんです。
TATSUさんとはあるバーでたまたま席が隣になったことがきっかけで仲良くなり、今回の企画にご協力いただきました。

 

 

ますは対話を重ねながらデザインを考えていきます。
タツ兄とお話しする中で、この方はこれまでいろんな経験を積んできて人としてすごく深い方だなという印象を受けました。
彼がかける眼鏡を考えた時に、その”深さ”に負けない眼鏡を作らないといけないと思いました。

 

 

 

まず最初に浮かんだのが”丸眼鏡”。
丸眼鏡は作家や建築家といった芸術方面の方がかけているイメージです。

さらにタツ兄は目元が優しい印象なので、間違いなく似合うだろうなと思いました。
ただ彼自身はこれまで丸眼鏡をかけたことがなかったそう。
なので彼の中で”定番”になる丸眼鏡を作りたいと思いました。

 

 

デザインしたのがこちら!

個性の出るラウンド型をベースに、リムの見えががりに厚みを持たせ存在感のあるデザインに仕上げました。

 

 

 

タツ兄は鼻の中心から黒目までの距離が左右で違います。
そこに左右対称なデザインの眼鏡を持っていくと、左目の余白がやや気になるため、若干左右非対称になるように調整しました。

ビスポーク でデザインを考えていくときはこのように顔写真と合わせながらデザインを作っていきます。
今回のようにかけた時のバランスが気になった場合は、その人のベストなバランスに持っていけるように調整していきます。

 

 

製造面だと
デザイナーから上がってきたデザインに対して、特に”カッティング”を細かく見るようにしています。
カッティングのライン、角度、深さの要素を解釈して、どんな雰囲気の眼鏡に仕上げたいのかを汲み取って、磨きに取り掛かっていくようにしています。
タツ兄は”格好良い””渋い”印象でしたので、その印象に合うように眼鏡を製作していきます。

例えばフレームの表面と裏面にカッティングがあって、そこを滑らかに繋ぐのか、面を意識して角が立つように繋ぐのかで、出来上がった眼鏡の雰囲気が全く違ったものになるんです。

なので今回の眼鏡は、面と面を滑らかに繋ぎすぎないことを意識して製作しました。

 

生地は黒ベッコウを使用。
黒でもよかったのですがややキャラが立ちすぎてしまうのと、タツ兄の髭にやや白が混じってきていたのでバランスを考えこの生地を選びました。

 

 

タツ兄のリクエストでテンプルの内側に”TSH”と彫りを入れています。
タツ兄のT、二人の息子さんの頭文字のSとHです。
いつかこの眼鏡を息子に譲れたらという思いを込めてご依頼頂きました。

 

 

TATSUさん
「この眼鏡は、今まで僕がかけてきた眼鏡とはちょっと違うというか、重量感であったり、かけ心地であったり、初めての感覚ですね。今までコンタクトをしたことがなく、ずっと眼鏡と人生を共にしてきたので、生まれて初めて丸い眼鏡をかけたときに、自分の顔と意外と合うんだなっていう感覚が新鮮で、年齢との関係もあるかもしれないけど、しっくりくる感じがありました。」

 

 

タツ兄の人としての深さに負けない眼鏡が作れたんじゃないかと思います。
今後も今回のように実際に人をモデルにしてデザインを考えていくチャレンジは継続していきますので、ぜひご期待下さい。

 

 

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