一週間に一本、新しい眼鏡をデザインし、ストライク所属の職人が実際に制作していくストライクチャレンジ。

今週もその模様をお届けします。

 

早速ですがこの2本の眼鏡の違いがわかりますか?

 

 

正解は丁番の違いです。

カシメと呼ばれる製法と、埋め込みという製法です。

カシメというのは伝統的な手法で、フレームの表側からピンを通して、裏側から叩きピンの先を潰して留めます。

一見すると装飾として付いているものだと思っていた方も多いと思います。

1950年代以前のセルフレームでは、基本的にこの”カシメ”という手法しかなかったので、ピンが表側から見えてしまう構造は、仕方がないことでした。

それが今見たときに装飾のように見えてしまっているということです。

 

 

一方、埋め込みとは熱した丁番をフレームに埋め込んで留める手法です。

そのため正面から見てもピンが見えず、スッキリとした印象になります。

現代においては、この埋め込みが一般的な手法になっています。

最近では、クラシカルなデザインがトレンドということもあり、埋め込みの手法を用いながらフロント側に飾りのピンを埋め込んで、カシメ風に見せたデザインも出てきています。

このように丁番を留める手法一つとっても語れる部分は多く、一見ではわからないぶん魅力を感じるディテールでもあります。

 

 

少々前置きが長くなりましたが、今回はそんな魅力的なカシメにフォーカスしてデザインを考えました。

今回のデザインのテーマは、フレンチ調ティアドロップです。

 

 

リムのラインに抑揚をつけてデザインすることで、フレンチヴィンテージのテイストに近づけることを意識しました。

そしてこだわったのが、フロント3ピンテンプル2ピンのカシメ

 

通常フロントが3ピンだとテンプルも3ピンにするのが一般的です。

40~50年代のフレンチヴィンテージ では、フロント3ピンテンプル2ピンの眼鏡があるんです。

当時の丁番を見ていると丁番やピン自体も小さく、なるべく目立たないように配慮されています。

眼鏡としての強度は保ちつつ、丁番をいかにしてすっきりと目立たなくさせるか。

そして眼鏡全体をいかに美しく見せるか。

当時のフランスの職人の眼差しが、フレンチヴィンテージ のカシメを見るだけでもひしひしと伝わってきます。

フランス人が持つ、根っからの美的感性。そこへのリスペクトを込めてフロント3ピンテンプル2ピンのカシメを採用しました。

 

 

 

 

 

 

 

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