職人という言葉を聞いた時、皆さんはどのようなイメージを持ちますか?

寡黙、頑固、一筋…など色々あると思います。

ものが好きという人は沢山いますが、実際にものを自ら作ろうという人はあまり多くはないのではないでしょうか。

今回は企業人から職人へと自らものを作る側に転身したスタッフ 岩崎のご紹介です。

 

岩崎 有樹 26歳 神奈川県出身

 

学生時代に見た電車のサラリーマン

学生の時は電車通学だったんですが、そこで見たサラリーマンがつまらなそうだったんですよね。後ろ向きというか…。社会や上司の不満を言っていたり。

大学卒業時に、人生をかけられる!というものとの出会いはまだありませんでした。

就職した一般企業はグローバルな仕事もでき、やりがいを感じる仕事でした。収入も多かったです 笑 一方、学生時代に感じていた「サラリーマン像」と重なる人も多く、自分もずっとここにいていいのかと疑問を持っていました。

1日の大半を仕事に費やしていたので、このままではいけないと。

誇りを持てるワクワクする仕事がしたいと思うようになりました。これではつまらない人生になると焦ってきたんですよ。

 


企業に勤めていた当時の写真。だいぶ様変わりしました…笑  (Brille インスタグラム写真)

 

次元の違う2人の“カッコイイ大人”

BESPOKE 葉山さん ※1 、DEENEY’S 興津さん ※2 という二人の「ああなりたい!!」と強く思わせてくれたカッコイイ大人と初めてお会いした時にゾクゾクしました…。

お二人には仕事に誇りを持っている/楽しそう/ぽかぽかしている/認めてくれるといった共通点が多いのも印象的でしたちなみにお二人ともイギリスに関係がある人たち。だから自分もいつかイギリスに渡る。行かないといけないと思っています。

何度も通いたかったので、当時住んでいた福島県から東京近辺まで下道で4時間以上(片道約200km….!)運転していました 笑

大人の理想像に出会い、職業を模索する中で日本のヴィンテージめがねを購入する機会があったんですよ。その時に職人技というかめがね作りの細かさや美しさを目の当たりにし、めがねって面白い!と思いました。その時はめがねに拘りがあるわけではありませんでしたが、ものとしての圧倒的な存在感にやられました。

とはいえ、ものづくりや販売職の経験がなく色々と悩む中、インスタグラム で澤口眼鏡舎(旧 Optical M)さん ※3 を見つけました。澤口さんは個人で制作されていて、ここは面白そうだとDMを送ったんですよ。「職人の仕事について話を聞かせて下さい」と。

イベント出店が近日中にあるとのことなので、会いに行きました。そこで澤口さんの飴みたいなな艶感のあるメガネに触れたとき、「あ、めがね作ろう」と。

ただし作るだけでなく、デザイン/製造/販売/アフターまで自分自身でできるようになりたかったんです。将来自分のお店を持ちたかったので。

そしてめがね製造について調べると鯖江ばかり….。

鯖江に移り色々な会社を渡り歩いて、技術を身に付けるしかないのかと悩んでいました。

その時に千葉県柏市にある眼鏡屋Brilleの岩山さん ※4 に相談したところ、「鯖江は分業制で岩崎くんの理想からは遠回りになると思うから、ストライクを紹介するよ。」と言って頂けたんです。

早速ストライクに連絡して福島県から夜行バスを乗り継いで、ストライクのある神戸に行きました。

そしてオーナーの比嘉に「職人になりたいからストライクで働きたい」と伝えたんですよ。

そしたら「現状は職人は二人いるからもう一人はいらない。セレクトショップのポーカーフェイスを経営しているからそこでめがねの勉強しながら待つなら面倒をみる。ただしいつストライクに入れるかわからないし、今やっている仕事と比べて給料も下がるしそれでいいのか」と。

当然不安もたくさんあったけれど、「カッコイイ大人」達の後押しや自分の人生を変えたいという想いが勝って転職を決意しました。

 

ストライクに転職する時に、大きな問題が一つ出てきました。愛車FIATのパンダを維持できないことです。本当は手放したくなかったんですが、泣く泣く引越し費用に当てることにしました。

結果として一年足らずで職人としてストライクに入れましたが、タイミングが合わなかったら今でも職人になれていなかったかもしれません。

持っていた立場とか色んなことを捨ててでも進もうとした当時の思いきりというかパワーを今振り返るとよくやったなと 笑

ただこの数年間、25,6歳の今がこれまでの中で最も自分自身、良い方向へ変化した年だと思います。転職を決意した自分自身のために、精一杯向きあって楽しくワクワク仕事がしたい。

職業も変わって、自分の考えも変われば人生の流れも変わると思います。

 

 

パンダを車屋へ引き渡した時の最後の写真。本当に良い車だったので残念で仕方がなかったです。

 

 

誇りを持ってめがね を作る

自分の作ったものをお客様に届ける中で、自分のしている事に対して「誇り」を持つことを大切にしています。

自分がめがね職人を仕事にしていること』を誇りに感じる大きなポイントの一つとして、「君がこのめがねを作ったの?」と聞かれた時に胸を張って「はい」と答えられるようにしたい。中途半端なクオリティだと胸を張れないので、とことん追求していきたいと思っています。

楽しくワクワク仕事をするというのも重要です。言葉にするのは簡単ですが、これが難しい。しかし諦めてはいけない部分です。

めがねは顔につけるもの。肌に直接触れるものだからこそ、後ろ向きな氣持ちで作っていると悪い氣がめがね にこもるような気がします。

楽しいワクワクという前向きな氣持ちをめがねに込めることは“良いめがね”に必要な条件なんじゃないでしょうか。

僕の目指すべき良いめがねとは、説明は一切しなくてもめがねがそこにいるだけで何かを伝えてくるもの。

僕は“声のするめがね”と呼んでいます。

そういったものって、圧倒的な存在感があるんですよ。

 

 

自分を再構築中

「カッコイイ大人」になる!という未知の領域に踏み出したので、自分を改めて見直し再構築中です。

軸となるのはこの3つ。

「誇り」「ぽかぽか」「承認」

誇り=仕事に対する誇り。

ぽかぽか=ぽかぽかした心でいる事。(明るいとは少し違います。)楽しいワクワクという状態。

承認=自分、他者を認められるようになる。

 

これらはカッコイイ大人が兼ね備えているものだと考えています。

 

仕事って楽しい!

自分自身が生き方に悩んでいた時に、仕事に対する姿勢想いを通して「カッコイイ大人達」が元氣をくれました。

そんな大人達のように、足踏みしている人達が一歩を踏み出すきっかけになるような存在になりたいです。

そのためには人との出会いや出来事、日常の中から出ているサインを感じ取れる状態を保ちたいですね。言葉にはできない見えない力を敏感にキャッチして「今の自分から変わろう!」と知識を得て行動して行くことと「今の自分の状態」を把握することが僕には必要です。

 

責任を負う

ものづくりに関わっていると、自分の今の実力と価値観がはっきりと具現化されます。ものとして現れてくるので、

どこを改善すればより理想に近づくのか、この部分は前よりも進歩したというところがはっきりと出てくるんです。

それを受け入れて、自分を変えていく。それつまり責任を持つということ。世間、会社、立場、普通といったラベルに惑わされることなく自分を自覚し、責任を負う。それが誇りになるのでしょうし、「カッコイイ大人」への道だと信じています。

 

 

※1 BESPOKE
茨城県つくば市東新井20-7 2F

※2 DEENEY’S
東京都渋谷区神宮前2丁目3-26

※3 澤口眼鏡舎
埼玉県川越市三久保町1-14

※4 Brille
千葉県柏市泉町1−32

 

 

Instagram : @u_87iwk

 

他のスタッフ紹介ブログはこちら

職人 横山

BASEMAN 野田

映像ディレクター 森下

デザイナー 木佐貫