BLOG

2025.12.14

眼鏡のカッティングが生み出す ー 大人の表情

眼鏡のカットがつくる、さりげない奥行き

 

 

眼鏡の「カッティング」は、フレームの印象を大きく左右する重要な技法です。

 

生地の角を削り、面に変化をつけることで、光と影が生まれ、フレームに自然な立体感と奥行きを与えます。

 

一見すると気づきにくい部分ですが、掛けた瞬間の“表情の締まり”“雰囲気の違い”をつくっているのが、このカットです。

 

 

 

 

 

生地の違いで変わる「カットの表情」

 

 

 

 

カッティングは、生地との組み合わせによって表情が大きく変わります。

 

 

 

 

不透明な生地の場合

 

 

 

 

光をやさしく吸い込み、影が深く落ちることで、
落ち着きのある重厚な奥行きが強調されます。
シックで大人びた印象を求める方に向いた表情です。

 

 

 

 

 

透明感のある生地の場合

 

 

 

 

 

光を通しながら反射するため、まるで鉱物をカットしたかのようなクリアな輝きが生まれます。

軽やかさと透明感が際立ち、フレーム全体が洗練された印象に。

 

派手な装飾があるわけではないのに、「どこか雰囲気が違う」と感じる理由。

それは、素材とカッティングが生み出す静かな存在感にあります。

 

 

 

 

 

カットの有無で変わるフレームの見え方

 

カッティングの有無は、眼鏡の印象を大きく左右します。

 

1、カッティングが少ない(または無い)モデル

 

 

 

 

 

 

 

面が広く、形がフラットに見えるため、フレームそのものの輪郭や存在感をしっかり主張できます。

「眼鏡を主役にしたい」方に向いたデザインです。

 

 

 

 

2、カッティングがある(多い・強い)モデル

 

 

 

 

 

面が細かく分かれ、光がやわらかく流れることで、フレーム全体がスッキリと見え、顔に自然と馴染みます。

 

主張は控えめでも、洗練された印象をつくりたい方におすすめです。

 

 

 

 

 

カッティングが生み出す3つの効果

 

 

 

 

 

1、フレームを立体的に見せる 

 陰影が生まれ、眼鏡に自然な表情と奥行きが加わります。

 

2、生地ごとの美しさを引き出す

 不透明な生地は深みを、透明感のある生地は澄んだ輝きを強調。

 

3、顔に馴染ませる効果

 余計な主張を抑え、自然で上品な存在感へと整えてくれます。

 

 

 

 

 

 

さりげない違いが、印象を変える

 

 

 

 

 

 

 

大きく印象を変えたいわけではないけれど、どこか整った雰囲気にしたい。

素材の美しさを、静かに楽しみたい。

 

そんな方には、カッティングのあるフレームが驚くほどしっくりと馴染みます。

眼鏡を選ぶ際、デザインや形だけでなく、ぜひ「カット」という視点にも目を向けてみてください。

 

その小さな技法が、あなたの印象を大きく変えてくれるはずです。

 

 

ストライク 大西