あるブランドを好きになるとき、その要素はプロダクトだけではないはずです。 スタッフの話し方、身に着けている服、ブランドロゴ、ショッパー、ブログ.... 様々な要素が混じりあい、醸し出す世界観に惹かれるのでしょう。 表に出てくることは少ないけれども、ブランドを作る上で非常に大切なPRというポジション。 今回は世界観を構築するのに、大きなウェイトをしめる動画や画像を中心に制作を行う
スタッフ森下のご紹介です。
”最初はめがねが嫌いだった”
小さい頃は弱視で矯正用のめがねをかけていて、小学生の時にからかわれたこともあり好きではありませんでした。 中学からはコンタクトをつけていましたし。 初めて自分でめがねを買ったのは、高校を卒業した時です。 当時、ストリートスナップなどでラウンドやボストンの丸いめがねをかけている人が増えていた時期だったんですよ。 その影響で丸いめがねに興味を持ちました。 自分でめがねを買ったのは、人生初のアルバイトでしかも初任給です。 そこからめがねにハマり、サングラスも含め色々と集めるようになりました。
最初に買っためがね。今でも丁寧においています。
”眼鏡屋と映像制作の掛け持ち”
大学卒業後は、眼鏡屋の販売員と映像制作のアルバイトを掛け持ちしていました。 入りたい会社がなく、就職したくもなかった 笑 そんな中、自分の好きなことを考えた時に浮かんだのがめがねだったんです。映像制作に関しては大学で学んでいたのでそのスキルが活かせそうだと思い入社しました。 眼鏡屋で働いていると、めがねのブランドは日本だけでも想像を遥かに超える数があり、一見同じデザインでも、各ブランドで向いてる方向が全然違うことに気がつきました。 細かなデザインの違いが大きな印象の違いを生んでいることがわかった時はとても面白かったです。 日本には海外のブランドもたくさんあります。しかし、そのほとんどが日本人のフィルターを通して入ってきているものばかりです。 そのフィルターを取り払ったとき、世界にはどんなめがねがあるのだろうという想いから、2019年に単身
「シルモ・パリ」というフランスのめがねの展示会に行きました。
シルモ・パリの会場
会場では様々なブランドのめがねが並ぶ 基本的にフランスのブランドはデザインのオリジナリティが先行している印象を受けました。 しかし日本にはないデザインの多様性がとても印象的で、プロダクトからお国柄が透けて見えるのも面白いと思いました。
パリのめがね屋。このようなサインが多く見られました。
”めがねをもっと語れるようになること”
販売を2年程経験した後、次の1~2年は製作の側に携わろうと思い鯖江の職人について調べてみました。 弟子入りするつもりです。 調べてみて驚きだったのが、鯖江の職人は基本的に分業制で、全ての工程を経験するのに最低でも
5年はかかることです。 本来の目的は
“めがねをもっと語れるようになること”であって、職人になりたいわけではありません。どうしようかと悩んでいる時にめがね舎ストライク のオーナーである比嘉に出会いました。 「めがね作りを学びたければうちの工房を使っていいよ」と言って頂けたことが、めがね舎ストライク で働くきっかけとなったんです。 ストライクが動画制作に力を入れようとしたタイミングでもあったので、主に動画・写真を担当することになりました。 近々、
本来の目的でもあるめがね作りも始めようと思っています。 自分の役職名は「PR」です。 以前までは「PR」=「広報」で、発信がメインだと思っていました。しかしPRの本質的な意味はコミュニケーションだそうです。 ちなみにPRとはPublic Relations(公共との関係)の略です。
ストライクチャレンジ※を例に考えてみると、デザイナーがどのような意図を持ってデザインし、職人はそれを汲み取った上でどう表現していくのかをヒヤリングします。 その上で話す内容、カメラの構図、時間などを工夫しながら、どうすれば動画をみた人にそれが伝わるかを意識して撮影・編集しています。 動画制作を通じたコミュニケーションによって、社内にも良い影響を与えたいと思います。 さらにストライクチャレンジには、デザイナーと職人それぞれの生の声が聞けるだけでなく、実はめがね業界の人も意外と知らない知識も盛り込まれています。 めがね好きの方も、これからという方も楽しんで頂けると思いますよ。 なので、今後もいろいろな側面が見える動画コンテンツを制作し、ストライク やめがねの面白さを知る入り口になったり、めがねをより深められるきっかけになれば嬉しいです。 実は、
将来自分のお店を持つことが目標です。 接客販売、めがねの製造、修理、フィッティング、PR….お店の運営に関わることは基本全部自分でやりたい。 今はその全てが学べる環境にいるので、すごく恵まれていますね。 ※ストライクチャレンジ :毎週1本のめがねを制作するチャレンジ。100本を目標にオリジナルのめがねをデザインし、実際に制作する。
“ゆとり”
心にゆとりを持つことを教訓にしています。 ゆとりがないと、柔軟性が無くなりいろいろな物事に対処できなくなるからです。 自転車を漕いでいるときや、お風呂に入っているときにいいアイディアが浮かぶことがあるのは、そういう時は身も心もゆとりを持てているからだと思います。 普段楽な服装ばかりなのも多分そこからです。 ゆとりを持つことにつながりますが、何ごとも好きだからしているというスタンスを保ちたいです。 そして好きなことだけをするのではなくて、嫌いなことであっても自分に必要なことであればしていくのも大切だと思います。 好きなことをするのはゆとりを持つということに繋がります。 そのゆとりからまた良いアイディアが生まれ、質の良いものを創作していく。 この流れを大切にしていきたいです。
動画 : ストライクチャレンジ Instagram : @meganeya_strike_pr ストライクスタッフの他のブログはこちら!
職人 横山 職人 岩崎 BASEMAN 野田 デザイナー 木佐貫